デザインは単なる
美の表現ではない。
感情を動かし、
記憶に刻まれる力を持つ。
デザイン・設計
企画部 部長
2018年 中途入社
※2024年インタビュー時の所属と役職になります
Q1 現在の仕事内容は?
企画・デザイン業務を行う部署の部長を務め、私自身も案件やコンペティションを担当するプレイングマネージャーです。営業に同行してお客さまにヒアリングし、提案書や設計図に落としていきます。完成に至るまでには資料作成、制作チームや協力会社、メーカーとのミーティング・調整など、たくさんの業務があります。また同時に、部長として、メンバー一人ひとりの力を引き出し、成長を促すことも私の仕事です。みんながストレスなく、やりがいを感じながら業務に携われるよう常に意識してメンバーに接しています。
この仕事では感性やスキルだけではなく、リサーチ力やコミュニケーション力も必要です。市場の動きや雑談のなかの何気ない一言などを紐付けることで、お客さまが本当に求めていることが見えてきて、さまざまな解決のヒントとなることもあるので、「よく聴く/よく話す」がとても大切になります。
Q2 この仕事の魅力・やりがいは?
自分が考え、提案し、設計した内容が、実際のものとして実現するところが最大の魅力だと思います。商業デザイナーですから、予算や納期など制約があるなかでお客さまの要望や利用者の満足度を最大化することがいちばんの課題です。デザインに要求される質は高く、形になるまではいくつも山があるだけに、完成したときには大きな達成感を覚えます。
求められる質やレベルを超えてアウトプットするには、自分の引き出しがどれだけあるかが鍵になります。Web上で情報が得やすい時代であっても、自分自身が経験しなければわからないことのほうが圧倒的に多いので、実際に優れた空間を見に行き、その場で素材や現物に触れてみるなど、常にインプット(体感)を行っています。私たちの仕事のやりがいは、そうした日常の先に感じられるものだと思っています。
Q3 ターニングポイントとなった出来事は?
以前は小規模の設計施工会社で働いており、営業から現場作業まですべてを一人で担当することが多かったのですが、アークスでは社内の各職種でチームを組んで、案件を進めていきます。最初はそのスタイルに慣れずに苦労しましたが、提案時から営業・制作の目線を入れながら取り組むチーム制によって、デザイナーの視野もさらに広がるのだと、実感しました。
入社当初は、私自身のスキルも低い状態でしたから、お客さまが要求するレベルに追いつけず、それこそ100本ノックのように提案しては戻されることをくり返し、とにかく必死に食らいついていったことを覚えています。心が折れそうになることもあったのですが、最終的には高い評価を得られ、自信もついて、それまで知らなかった世界がパッと開けた感覚を味わいました。
今ふり返ると、あの経験が自分のデザインスキルの向上につながったと思います。
Q4 あなたが思う「クリエイティビティ」とは?
デザイナーにとってのクリエイティビティとは「人の感情や記憶の一部になるもの」だと思います。ただ美しく整っていればいいというのではなく、その場で過ごした人の感情を揺さぶって、思い出とともにしっかり記憶に残る空間となったらうれしいです。空間デザインにはその力があり、私もそういう体験を提供していきたいです。
ある一日のスケジュール
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9:00
- 出社
- メールチェック
- メンバーが担当する案件の進捗確認
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10:00
- 営業や制作とともに社内でミーティング
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11:00
- メーカーとミーティング
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12:00
- 社内でランチ
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13:30
- 営業と一緒にお客さまを訪問。案件のヒアリング
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16:00
- コンペのプレゼン資料作成
- デザイン・設計作業
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19:00
- 退社
- 自宅で読書三昧